デントリペアとは？

デントリペアは英語でPDR（Paintless Dent Repair）と呼ばれています。直訳すると、塗装しないヘコミ修理です。車体パネルの塗装部分にひびや剥がれなどがなく、比較的浅いヘコミであれば、裏から専用の工具（デントツール）で押し出して修復することができます。デントリペア（PDR）は塗装をしないので、時間とお金を節約できます。

デントリペアは、一般の板金塗装よりも短い時間で低コストで仕上げることができるのが最大の魅力です。しかし、キズ・ヘコミ修理のすべてで使えるわけではありません。その用途は限られています。例えば、以下のような用途ではデントリペアはできません。

• ヘコミが鋭く、パネルの金属が破損している場合
• ヘコミ部分の塗装が剥がれていたり、引っかかれている場合
• ヘコミ部分がパネルの端の方にある場合
• ヘコミ部分が過去に修理されている場所である場合

上記以外の場合、デントリペアはお客様にとって時間及びコスト的に有効な修復方法です。

デントリペアでは、いろいろな車のヘコミや折れ目を修復できます。塗装に傷や剥がれなどの損傷がない場合は、デントリペア（PDR）を使用して、ヘコミ、くぼみ、折れ目を修復できる可能性があります。デントリペアは、雹（ひょう）の損傷、ドアのヘコミ（ドアパンチ等）、小さな折れ目から大きなヘコミ、およびボディラインの損傷などに有効です。

一般的なヘコミ修理では、車体のヘコミ部分を周囲と違和感なく一致させるために、パテ塗りを行い、研磨してならしていきます。この方法は、作業プロセスが多く、時間と費用がかかります。また、車両の下取り時の評価にも影響する可能性があります。一方、デントリペアは、パテ塗りやサンディング（研磨）を必要としないので、作業がシンプルで一般的なヘコミ修理よりも費用対効果の高い修理方法です。

デントリペアは塗装を行わないヘコミ修理に最適です。

手ごろな価格

デントリペアでは、パネルの交換費用や塗料費用の心配をする必要はありません。
その他消耗品の費用もかからないのでコストを抑えることができます。

修復にかかる時間が短い

デントリペアは高い技術を要しますが、一般的な板金修理と比べて作業プロセスがシンプルです。
塗料を使わないので調色や塗装作業、乾燥などの時間がかかりません。
そのため作業自体は短時間で済みます。

車両の評価を下げない

一般的な板金塗装では、車体に修理歴があると車両の評価に影響します。
デントリペアは塗装を行わないので車両の評価を下げることはありません。

デントリペアによるヘコミ修理は、一般的な板金塗装に比べ、10分～１日程の短い時間で作業できます。しかし、ヘコミの大きさや折り目（しわ）の数によっては数日かかる場合もあります。

パネルの小さなヘコミをデントリペア（PDR）で修理。この規模のヘコミはデントリペアが最適です。