ならし板金
なぜ、ならし板金なのか?
ならし板金とは、一般的なヘコミ修理で行うパテ塗りをやらず、ハンマーなどだけで降板の凹凸を叩いたり引っ張り出したりして、できる限り鉄板を元の形にする技術です。
ならし板金と一般的な板金の違い
一般的な板金はボディの鋼板の凹んだ部分の塗料をはがして、凹凸部分を叩いたり、引っ張ったりしながら、元の形に近づけていきます。ある程度仕上げたら、その後、パテというプラスティック樹脂を塗ります。1時間程乾燥させて、硬化するのを待ちます。硬化したらサンドペーパーで磨いていきます。パテ塗りではハンマーなどによる修正をある程度までしか行わないので、時間を短縮できます。ただし、パテはプラスチック樹脂なので、時間が経つと劣化することがあります。
一方、ならし板金では、パテ無しで、鋼板をひたすら叩いたり引っ張りだしたりします。伸びた鋼板は溶接機で絞り、やすりハンマーなどを使いながら、究極まで原型に近づけるようにならしていきます。
ならし板金のメリット
ならし板金は究極の板金作業といえます。仕上がりがきれいで、パテを使わないので劣化も起こりません。ただし、通常の板金に比べ時間と熟練の職人技が求められます。
ただ、ならし板金も万能というわけではありません。ヘコミを寸分たがわず100%復元できるわけではありません。また、損傷の状態によっては作業が難しかったり、費用が膨らむこともあります。交通事故などで損傷が激しい場合は、ならし板金では対応できないこともあります。また、無理に修理するよりもリサイクルパーツなどを使った部品交換の方が結果的に安くなることもあります。
しかしながら、ならし板金はその後の劣化の可能性や仕上がりの美しさなどを考えたとき、大きな選択肢の一つといえます。
時間に余裕がある場合
ならし板金は、時間のかかる作業です。修理に時間をかけたくない場合、仕事などの都合で比較的急ぎの場合は、ならし板金よりも一般的な板金作業の方がおススメです。
時間に余裕があり、しっかりとした仕上がりを求めるならば、やはり、ならし板金がおススメです。板金の場合、損傷の場所や損傷部の大きさによって、作業内容や時間は大きく変わってきます。まずはお気軽にご相談ください。