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2022.05.19

鈑金事例

今日は鈑金の事例を

大きく凹んでしまった右側のリヤフェンダーパネル(クオーターパネルとも呼びます)。

最初のお見積もりは交換でしたが、このお車は室内側のトリム(内張)を外すと結構スペースがあってたたき出しやすいので鈑金を選択致しました。

利点といたしまして、裏側の防錆処理がしやすい。お車を手放す際の価格の下落が抑えられる。比較的パテも薄く施工できるため塗装の劣化やパネルの劣化も少なく済むなどお客様にとって良いお話しになります。

仮に交換した場合、溶接でつなぎ合わせたりスポット溶接機という機械を使って鉄板を挟んで高圧電流を流し、熱をかけて圧着したりします。もちろん新車の時もこういった溶接機でつないだり圧着したりするわけですが、パネルは鉄です。熱をかけると当然脆くなります。何度も何度も同じ場所を交換し続けるとその場所のパネルはどんどん脆くなります。

例えば、ドアパネルやフロントのフェンダーパネル、ボンネット、リヤゲートなどはボルト(ネジ)オンパーツと呼ばれることもあります。これはボルトで装着されているということです。稼動させるためや交換などがしやすいようにボルト(ネジ)で止めてあるわけですが、最近のドアパネルにはビームと呼ばれる骨が昔に比べて増えていたり、より強固な物がドア内部に入っているものがあります。これらは単純に、室内への衝撃を和らげる。もしくは衝突した際に人命を守るために装着されています。

ドアが凹んでしまうと、これらも曲がってしまうことがあります。当然曲がってしまうと本来の強度が保てなくなり、安全性能が落ちることになります。

修理できる場合は出来る限り修理が基本です。ただし、安全を担保できない物、サビているパネルや損傷が酷過ぎて鉄そのものが腐食、もしくは切断、破断している場合は除外です。そのパネルを直してもすぐに壊れてしまうからです。単純に鉄の組織そのものがすでに壊れているものは元通りにはならないのです。

取り返しがつかなくなる前に、お気軽にご相談下さい(^^)/

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