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2022.07.04
光硬化パテ
今日は先日お話していたUVパテを簡単にご紹介。
UVパテとは、光で硬化するパテの事で、紫外線の一部の波長を当てることで硬化します。
光ですので届けば一瞬で硬化します。
1枚目の画像は可視光。
パテを塗布してからこの光を照射します。照射後はさらに上から塗布することができます。薄く塗布してからさら薄く再塗布することで、通常のパテよりも早く面を整形することができます。
2枚目の画像は紫外線。
3枚目は硬化後。
通常のパテは温めて溶剤が抜けて乾燥させて硬化します。この際、パテは硬化剤と混ぜることで化学反応で発熱します。発熱すると塗布した鉄板や樹脂バンパーは温められて柔らかくなり微妙に変形します。変形してしまった状態でパテは乾燥して硬化してしまいます。
更に、パテは乾燥後、完全に硬化するにはさらに時間がかかり、その後経年と共にヤセが発生します。ヤセとは収縮です。
そうすると表面にペーパー傷が出てきたり最悪の場合は割れてしまったりします。
その点UVパテは短時間で完全硬化します。ということはヤセもありません。しかも通常のパテよりも強度があります。
ちなみに、通常のパテを塗布して乾燥後外に放置しておくと、パテから水分を吸って下からサビが出て来ます。
通常のパテは水分を吸ってしまうのです。
UVパテは硬化すると樹脂になります。バンパーなどと同じような性質です。水分は通しません。
なので、錆の防止にもなるのです。
写真はサイドステップパネル(フロントドア、リヤドアの下のパネル)を交換しているところです。
損傷が酷かったので交換したのですが、切り繋ぎ部分は通常のパテでも可能ですが、UVパテの方が強度があって錆防止も出来て整形に時間がかからないので重宝します。
身近な物だと ”レジン” といえばわかる方も沢山いらっしゃると思います(^^♪
簡単ではありますが、UVパテはこの辺で(^^;
最近の自動車業界はUV商品が沢山出てきていますので 「要checkやっ!!( ..)φメモメモ」